サイレンサーにインナーバレルを組み合わせたら初速アップするのか？

こんにちは、しーらです。ドレスアップ用に「Airsoft Artisan AAC TiRANT タイプ ピストルサイレンサー BK」を購入したのですが、なんとインナーバレルが組み込まれているそうです。説明によると初速アップが望めるらしいのですが果たして……？

サイレンサーの分解

逆ネジ側を緩めると中身が外れます。空洞ですが、インナーバレルのガイド用にスプリングが組み込まれています。このスプリングが意外と弱く、組み直した時に曲がってしまいました。逆にして組み直したら無事に付きましたが、何度も組み直すような事はしない方がいいと思います。

インナーバレルについて

インナーバレルはアルミ製です。外側に向かってテーパーがかかっています。ほんの僅かですが、曲がっているような……。上述したようにスプリングで押さえつけているので、スプリングの力に負けてしまったのかもしれません。

初速の比較

今回は初速に関わるパーツは全て純正の「東京マルイ M4A1 M.W.S.」を比較として使用しました。流石にPTWに使うのは怖いので……。マガジンは東京マルイ純正マガジン、弾は「BLS-TB-020G1KG　BLS 高品質PLA バイオトレーサーBB弾 0.20g 5000発(1kg) グリーン」を使用しています。未装着、装着時共に東京マルイの純正ガスをタンク満タンまで注入し直してから、５発試射を行います。マガジン温度は24~26度、室温は25度前後です。

まず、「Airsoft Artisan AAC TiRANT タイプ ピストルサイレンサー BK」を付けない状態で計測。

写真は５発中最大と最低の初速を掲載しています。やや低めですが、問題のない初速ですね。もう少し温度が上がれば十分な初速が出ると思います。流石は東京マルイ。

そして、「Airsoft Artisan AAC TiRANT タイプ ピストルサイレンサー BK」を付けて計測。

結果はこの通り。未装着時よりも最大で30m/sほど下がっています。インナーバレルは分離しているので、放出されたエアーが分離したところから抜けていくことになります。残ったわずかなエアーを使って分離先のインナーバレルをBB弾が通過する、と考えられます。当然、初速アップには貢献できませんでしたね。また、曲がっていたためにBB弾がインナーバレルにぶつかり初速が下がったと考えられます。

インナーバレル同士を密着させれば気密のロスなくBB弾を送れるので初速は上がるのかもしれません（未検証）どちらにせよ、曲がっている時点で使い物にはなりませんが……。

まとめ:セッティングがちゃんとしているなら余計なことはしない方がいい

ガスガンでも電動ガンでも同じですが、あらかじめ内部パーツのセッティングが完成されているのであれば全く必要のない仕様ですね。弾道は試していませんが初速の遅さを考えるとまともな射程距離は望めないかと思います。というか、あの曲がり方でよく弾が出たな……。というのが正直なところです。

サイレンサーそのものデザインや質感は悪くなく、ドレスアップとしては問題ないです。軽量なのでハンドガンにも取り付けられます。空洞なので上手く加工すればトレーサーも仕込むことが出来そうです。

それではまた明日。