こんにちは、しーらです。今回は先日受験した「VBAエキスパート ExcelVBA スタンダード」に合格したのでそのレポです。思っているより結構難しいので受験を考えている方は参考にしてみてください。
目次
学習期間について
先に下位資格である「VBAエキスパート ExcelVBA ベーシック」に合格しているため、1か月ほどの学習期間で済みました。幅広い知識は必要とせず、ExcelVBAの扱いに特化した範囲なので量はありません。ただし、予備知識なしで勉強するとなると3ヶ月くらいは見積もった方が無難です。
学習方法について
基本的には教材やwebサイトを利用して試験に向けた対策を行い、マクロ作成を実際にこなすことでコード作成の理解度を深めました。Excelはプライベートでも利用するのに便利なので、日常の作業を楽にしたい、というくらいの気持ちでマクロ作成に取り組むといいと思います。
使用教材
合格するだけならこれで十分です。というのもこれらの教材は公式テキストなので「この教材に網羅されている範囲は確実に出題される」からです。スタンダードにおいてはベーシックの範囲も含まれるため、ベーシックを受験せずにスタンダードのみ受験する方もベーシックの公式テキストも持っておくべきだと考えます。
色々なVBAの逆引き本などがありますがあちらは実務特化なので試験範囲に入らない内容がほとんどです。ただ、自分のような実務未経験でもこの2冊だけでもそれなりのマクロは作成できるので、公式テキストが試験特化であり後々役にたたないという事はありません。プログラミングの基本も掲載されているので、初めてプログラミング言語に触れるのにも適しています。
使用webサイト
- 「アオテンスキルチェック」
- 「VBAエキスパート試験対策webサービス」(2023/11/20現在アクセス不可)
- 「VBAエキスパート試験 対策問題集 Excel VBA」
VBAエキスパートはあまりメジャーな資格ではないからか、過去問や模擬問題がネット上にはほとんど掲載されていません(VBAエキスパート試験自体、過去問が公開されていない)
「アオテンスキルチェック」では先の公式テキストを購入し、ユーザー登録の完了とプロダクトコードを入力することで摸擬問題やサンプルファイルを入手できます。模擬問題は何回でも解きなおすことが可能です。正答率の確認もそのたび出来るので実際の試験に向けた対策が可能です。
「VBAエキスパート試験対策webサービス」ではサイト作成者がVBAエキスパート試験用に多数の問題を作成しています。有料ですが一度購入すれば何度でも利用でき、お試しでいくつか問題を解くこともできるので、自分に向いていると思ったら購入するという形も取れます。個人的には多彩な問題が数多くあるので、試験に向けた「サンプルコードや問題文の読解力」が身に付きます。
2023/11/20更新:現在「VBAエキスパート試験対策webサービス」はアクセスできなくなっているようです。Amazonでは1-5章を網羅した「VBAエキスパート試験 対策問題集 Excel VBA」を同サイト管理者が販売しています。100円程度なので購入も一つの手段として考えておくとよいでしょう。
合格までの流れまとめ
- ベーシックの公式テキストを履修する。
- マクロも作ってみる(基本思いついたらとにかく作ってみる。デバッグによるエラーの修正や記述エラーを数多く経験することが重要。公式テキストに出てくるデバッグやコンパイルなどの機能は必ず使用して慣れておくこと)
- アオテンスキルチェックで摸擬問題を解いてみて、正答率90%ならスタンダードを履修
- 同じように模擬問題を解いて、正答率100%なら受験しても良い。そうでないなら試験対策Webサービスを利用し問題に慣れてから受験
……といった流れならば未経験でも問題なく合格することは可能です。
試験結果の詳細
今回の合格点は700点でした。それに対して私の得点は……775点です。割とギリギリ。
割と自信あった部分が得点できておらず、どれか1単元でもしくじっていたら合格はなかったですね。もちろん、正答率100%の単元もあったので800点くらいかなと予想していましたがちょっと見積もりが甘かったですね。
模擬問題の時と同じく単語入力の問題があり、ベーシックの範囲内での設問もありましたのでそれなりに使いこなせていないと回答できない印象です。しかし、逆を言えばしっかり単語を記憶し、予測変換に頼らずとも入力できるくらいになっていたので、確実な得点につながりました。
何がどう難しいのか?
色々ありますが、印象深いのはこの1点です。
- 設問のサンプルコードがとにかく読みづらい
はっきり言いますが、実務でこんなコード書いてる人いたら呼び出してこうなる理由を聞きだしたいですね。実際はコメントで補足もするでしょうからまだマシですが、「ExcelVBAの習熟度」よりも「コードの読解力」がかなり問われていると感じました。公式テキストにあるようなコードは全く書いてくれないので、自分でマクロを作成したり、様々なコードを見て分析する学習する必要があります。
まとめ:VBA経験者以外がいきなり受験するのは危険
おススメしたい人
- ExcelVBAに慣れていて、転職時の資格として取得したい人
- プログラミングをこれから学び始める人
- 普段使用していて、会社の命令で取得する必要のある人
※注意点※
- 習熟範囲は狭いが基礎能力が身についていないと痛い目を見るかも
- 受験料が割と高いが、国家資格ではない
- 他のプログラミング言語よりマイナーなので転職に有利に働くかは微妙なところ
総じて、VBAに慣れていない人がいきなりスタンダードを受けるのはかなり難しいです。また、需要があるプログラミング言語で比較的優しい物も数多くあるので、VBA以外を学習するのであれば現職の方や訓練指導員の話を聞くなど、ネット以外から情報を得ておくのが望ましいと思います(ネットだととりあえずPython、HTMLとかで打算的)
それではまた明日。
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