「HEAT」を見て男の生き様に熱くなろう。

こんにちは、しーらです。先日Amazon prime videoで名作「HEAT」を見たのでレポしたいと思います。長い映画ですが、2人の主人公を巡るドラマは時間を忘れるほど見応えありますよ。

あらすじ

『ヒート』(原題:Heat)は、1995年のアメリカ合衆国の犯罪アクション映画。

監督はマイケル・マン、出演はアル・パチーノとロバート・デ・ニーロなど。マン監督が自作である1989年のテレビ映画『メイド・イン・L.A.』をセルフリメイクした作品で、ロサンゼルスを舞台に、強盗団のリーダーと彼らを追う刑事を描いている。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サバゲーマーの間でしばしば話題になっているのを見かけたので気になったんですよね。上映時間がかなり長くて驚きましたが……。

感想(ネタバレあり)

強盗団のリーダーであるニールは、直近の強盗で殺人を犯した新参者のウェイングローを始末し損ねたところから物語が進んでいきます。ロス市警のヴィンセント警部補はわずかな手がかりからプロの犯行と見抜き、徐々にニールの存在まで近づいていきます。このあたりの脚本がとても巧妙かつ丁寧に描かれていて、ヴィンセント警部補の執拗さを肌で感じました。

また、プロとして私生活を封印していたニールがある日イーディという女性に恋に落ちたことで足を洗う決意をしていく中、事件を追い求めるあまり家庭崩壊の危機にあるヴィンセント警部補の対比が不器用な男たちの生きざまを感じさせます。

そしてヴィンセントが揺さぶりのためにニールに近づき会話するシーンへと向かっていきます。自分たちはお互いがどこか似ていると感じつつ、対極の存在であることを2人は理解しました。この出会いと別れは非常に重要なシーンだと思っていて、宿命を決定づける男の勝負の始まりであり、同じ道を歩むことが叶わなかった二人の悲しみを見事に表現したシーンだと感じました。

この映画は上映時間が長いので冗長になりやすいのですが、劇中でのガンアクションや緊迫した警察と強盗団との攻防は時間を感じさせないほどスリリングで魅力的な時間だと感じました。この映画はかなり多くの種類の銃器が登場しており、寄せ集めとも受け取れる豊富さには強盗団という存在をリアルにさせています。

最終的にニールはウェイングローに復讐を果たしますが、ヴィンセント警部補に見つかり、飛行機の轟音が響く中1対1の攻防を繰り広げます。クライマックスとしてこれ以上良いシーンは自分は見たことがありません。個人的にはこのシーンが西部劇のように感じました。なぜなら、一騎撃ちというシチュエーションであることと、その決着は一瞬で、無情な死が待っているからです。ニールがヴィンセントに撃たれた後口にした「刑務所には戻らないと言っただろう」に、無念が込められつつも安堵のカタルシスが放たれたように感じました。

総評

アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの演技もさることながら、周囲のキャストの演技力も高かったです。当時のレトロな時代背景も相まって、HEATの世界にどっぷりと没入させられます。脚本も完成度が高く、まるで自分もヴィンセント警部補のようにニールを追いかけているような気分になりました。実弾を使用したガンアクションの指導をしていたそうで、そのおかげで人間の死や銃撃戦の悲惨さがリアルに伝わってきます。R15のためグロテスクな部分や生々しい部分もありますが、海外ドラマ好きなら一度は見て損はないですよ。

それではまた明日。

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